2010年に続く2度目の 賞金王・金庚泰選手 MVP賞他、6冠の大殊勲

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2015 ジャパンゴルフツアー表彰式

とにかく強い“鬼”っぷりを遺憾なく発揮した金庚泰選手の独壇場とも言えるシーズンになった。2012年のフジサンケイクラシック以降、優勝から遠ざかっていたが、6月の「THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN」で3年ぶりの優勝を飾るや、7月の「ミュゼプラチナムオープン」、9月の「フジサンケイクラシック」「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」、11月の「マイナビABCチャンピオンシップ」を制し、これまで自身最多だった年間3勝を上回る5勝をマーク。また、優勝を含めたトップ10フィニッシュが13回というまさに他の追随を許さない高い次元でのプレーを見せつけた。シーズン後半には体調不良にも悩まされたが、出場20試合で予選落ちゼロで駆け抜け、5年ぶりとなる2度目の賞金王に返り咲いた。圧巻ともいえる活躍を裏付けるように金庚泰選手はツアートーナメント成績順位、賞金ランキング、平均ストローク、海外4大メジャー成績順位の4部門にかかるポイントで算出される「最優秀選手賞(MVP)」を初受賞したほか、「賞金ランキング賞」「平均ストローク賞」「パーキープ率賞」「パーオン率賞」に加え、「ゴルフ記者賞」も初受賞し、6冠に輝いた。

最後まで逆転の可能性を残して追随した宮里優作選手は部門別の順位のポイントを合算して選手の総合力を評価する「Unisysポイントランキング賞」とドライバーショットの飛距離と正確性の指標である「トータルドライビング賞」を受賞した。

その他、ツアープレーヤー転向3年以内、またはツアー競技出場数が30試合未満の選手が対象となる「最優秀新人賞島田トロフィ」には宋永漢選手が選出。「チャレンジ賞金ランキング賞」には森本雄選手が受賞。森本選手はチャレンジ2勝の実績を持って、来季はレギュラーツアーフル参戦の権利を手にした。各賞の中でファンからの投票で選出される「MIP賞」は石川遼選手が9年連続9回目の受賞。国内参戦は7試合ながら2勝を挙げるパフォーマンスで多くのファンにアピールしたことが窺えた。

受賞者一覧