新規トーナメント主催者インタビュー

パナソニックオープン 新規主催者インタビュー

ゴルフスポーツの真の活性、注目喚起と魅力浸透のためにパナソニックオープン再始動!

112年ぶりにオリンピック競技として今年のリオ五輪で復活するゴルフ競技と歩調を合わせるように、3年の歳月を経て、再びパナソニックオープンも復活した。再始動を決めた狙いと目的を大会役員のパナソニック株式会社役員 井戸正弘氏に伺った。

3年ぶりに復活し再始動したパナソニックオープン優勝した池田勇太選手はリオ五輪日本代表の有力候補に躍り出た

3年ぶりに復活し再始動したパナソニックオープン
優勝した池田勇太選手はリオ五輪日本代表の有力候補に躍り出た

― 3年ぶりにこの大会を再始動させる狙いや目的、経緯をお聞かせください

トーナメント再始動を決めた狙いや目的について語るパナソニック株式会社役員の井戸正弘氏

トーナメント再始動を決めた狙いや目的について語る
パナソニック株式会社役員の井戸正弘氏

2013年にトーナメントを中断いたしましたが、そもそもパナソニックは、スポーツを通じて社会に貢献することを大きなミッションに据えています。私共は1988年のカルガリーオリンピックから四半世紀以上にわたってオリンピックのワールドワイドパートナーを務めさせていただいており、「スポーツを通じて感動を世界の人々に伝えたい」という思いを持っております。そして今年のリオオリンピックでは、112年ぶりにゴルフがオリンピック競技に復活します。私は東京オリンピック・パラリンピック推進本部長の任に就いておりまして、2020年の東京に向けても、改めてスポーツを通じて社会貢献するというミッションを基に、何としても復活させたいという思いがありました。この112年ぶりの競技復活というのに端を発して、2020年に向けてパナソニックがゴルフ業界でどのくらい貢献できるのか、最初のトライアルが今年です。オリンピックに対する想いはパナソニックオープンを通じたゴルフの想いにも繋がります。
 今年は名門、千葉カントリークラブで、我々として初めて関東で大会を開催しましたが、今回もJGTOツアーとアジアンツアーのダブルサンクションの大会となっております。アジアンツアーの選手の応援も含めまして、2020年に向けた選手のレベルアップにつながることを念頭において今回のパナソニックオープンを開催させていただきました。

― 同様の意味でLPGAのステップ・アップ・ツアーと同時開催を決められた

そうです。今のスポーツは15歳くらいのアマチュアがゴルフでも活躍しています。改めて女子選手の育成という意味ではステップ・アップ・ツアーを通じたパナソニックオープンレディースの開催も意義があると思っています。彼女たちが2020年に日の丸を背負ってオリンピックで活躍してもらうのが私共の夢です。

― パナソニックのブランドがスポーツ貢献の中で、今の段階でどのくらい浸透していると思いますか

当社は、ラグビー、野球、バレーボール、アメフトなどを含めて企業スポーツチームを保有しており、メセナという意味では一定の貢献を果たしていると思います。サッカーではガンバ大阪を抱えています。今年は、ガンバスタジアムをオープンさせましたし、様々な形で企業としてのスポーツ貢献させて頂いています。
 ゴルフプレーヤーでは石川遼選手のスポンサーとして16歳の時から5年間支えておりました。女子選手は今回、ステップ・アップ・ツアーにも出場している3名の選手をスポンサードして応援しています。そうしたこともあって手前味噌ですがスポーツ界では我々パナソニックは、一定以上の知名度があると思っています。

― 今大会で拘った点は

1つは、今までは関西で開催してきたのですが、今回はあえて関東に拘りました。関西だけでなく、関東のお客様も大事にしないといけないというのがあります。
 もう1つは東京オリンピックに向けて、盛り上げていきたいという思いです。パナソニックといえばオリンピック、オリンピックといえばパナソニックといわれますが、具体的な商材訴求などは、もっと推進していきたいと考えております。テレビ中継カメラや監視カメラなどを中心にオールパナソニック商品の導入をすすめて参ります。今回のリオオリンピックでも様々な商材を納入する予定です。
 より多くのお客様にオリンピックを通じてゴルフというものに関心を抱いてもらい、現在は多少ゴルフ人口が少なくなっていますが、そこに対する何かの一石を投じられたらと思います。もう一度パナソニックがツアーのスポンサーをやることによって、もう少しゴルフに対する目をお客様に向けてもらう。今回は、そういったことに拘っています。

― トーナメントの活性化、スポーツ貢献、社会貢献というかたちでパナソニックオープンは再始動したということですね

そうですね。パナソニックのブランドはワールドワイドでも一定以上に浸透していると思います。今後はパナソニックが技術や商品をもってゴルフ界にどのような貢献ができるのかということ。そこを突き詰めていって、もっともっと商品開発をしていくということです。
 我々は今回、冠スポンサーとして貢献します。それは自分たちのブランド価値の向上だけではありません。本当にゴルフ人口をもっと増やしたい。2020年に向けてゴルフ界全体が盛り上がってほしいという強い想いでの再始動です。

パナソニックオープン会場には大勢のギャラリーが集まった

パナソニックオープン会場には大勢のギャラリーが集まった