トーナメントライブラリー男子 2014-01
Indonesia PGA Championship
3月27日~30日 Damai Indah Golf
2014シーズンの初戦はジャカルタから
~激戦を日本選手が制す
ジャパンゴルフツアーは東建ホームメイトカップから開幕となるが、その初戦としてワンアジアツアーとの共同主管によるIndonesia PGA Championshipが、ジャカルタで行われた。当初はタイランドオープンが初戦予定であったが、開催国の政治情勢によりひとまず延期となってのインドネシアでの初戦である。今年も出場156人枠の内JGTO枠は60人で、獲得賞金は両ツアーの賞金ランキングに加算され、優勝者には両ツアーのシード権が与えられる。昨年のアジアでの2戦はアウエー状態でのバーディー合戦に敗れ去った日本勢だったが、今年は違った。本選直前の共同記者会見ではジャパンゴルフツアーを代表して池田勇太選手会長が呼ばれ日本ツアーの威信をかけて日本勢の活躍を宣言していたが、その言葉通りの展開となった。
初日は上井邦裕選手と松村道央選手が2位T、2日目は20歳の時松隆光選手が1位Tと日本選手が予選Rをリードし、波乱の展開となった最終日は雷による3時間近くの競技中断の隙をついて首位に立った豪州のR・ギブソン選手を2位Tでスタートした松村道央選手が競技再開後に怒涛の追い上げをみせ、通算21アンダーというスコアでバーディー合戦に終止符を打ち、1打差の逆転勝利を飾った。
![]() バーディー合戦を制して逆転優勝した |
![]() 予選Rを1位Tで通過し大会をリードしていたのは時松隆光選手 |
東建ホームメイトカップ
4月17日~20日 東建多度カントリークラブ・名古屋
国内男子ツアーがいよいよ開幕!
穏やかな天候の中、熱い戦いが始まった
「JAPANゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ」で、今年のジャパンゴルフツアーも国内開幕を迎えた。昨年に引き続き鏡開きなど開幕戦ならではの催し物も行われ、会場の雰囲気は国内開幕一色となった。
予選ラウンドはプロとしてのツアーデビュー戦を迎えた大堀裕次郎選手がトップで予選を通過する快進撃。今後の活躍に期待が持てる内容となった。
多くのギャラリーが詰めかける中、国内開幕戦を飾ったのは、スタートホールからの5連続バーディでトップに踊り出て逃げ切った宮里優作選手。昨年のゴルフ日本シリーズJTカップに続く国内2連勝を飾った。

晴天にも恵まれ会場には多くのギャラリーが
集まった

プロとしてツアーデビュー戦を迎えた大堀裕次郎選手
つるやオープン ゴルフトーナメント
4月24日~27日 山の原ゴルフクラブ 山の原コース
つるやオープンの会場では
お買い得ゴルフ用品が満載
米ツアー参戦中の石川遼選手が帰国、今季の国内初戦を迎え、4日間共に昨年を上回るギャラリーが声援を送り盛り上がりを見せたつるやオープンゴルフトーナメント。
ギャラリープラザでは、『つるやゴルフ・ギャラリープラザ店』がオープン。会場でしか手に入らない大会記念品やお買い得ゴルフ用品が販売され、多くのギャラリーが集まった。
また、選手のプレー観戦もさることながら、小さなお子様から大人までが気軽にゴルフを楽しめるパッティングやアプローチ、ヘッドスピードコンテストなど様々なミニゲームも用意されていた。
つるやオープンではジュニアイベントを多く開催しており、地元の小中学生を招いて、大会運営本部や競技本部、プレスルーム、テレビ中継者、選手のプレーなどを見学する親子社会科見学なども行われた。
競技は、2010年度、2012年度のつるやオープンのチャンピオン、藤田寛之選手が朴相賢選手とのプレーオフを制し、大会最多タイの3勝目を飾った。
藤田選手自身2012年のゴルフ日本シリーズJTカップ以来の優勝は涙の通算16勝目となった。

小さなお子様から大人まで楽しめるゴルフの各種
ミニゲームが用意された

会場ではジュニアイベントとして親子社会科見学も行われた
中日クラウンズ
5月1日~4日 名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース
第55回の記念大会も
白熱の大会に
今年で55回の記念大会を迎えた中日クラウンズ。公式練習日には青木功選手、尾崎将司選手、安田春雄選手らのベテランとディフェンディングチャンピオン松村道央選手ら歴代ウイナー16名によるチャンピオンズマッチが行われた。
大会は、米ツアーから一時帰国した石川遼選手の参戦もあり、初日からたくさんのギャラリーが観戦した。4日間トータルで、40,603名と昨年より約4,000名増加した。
そんな大ギャラリーの中、初日に飛び出したのは昨年のチャンピオン松村道央選手。
過去青木選手、尾崎選手しか成し遂げていない連覇を目指して、この大会に照準を合わせてきた。
その思惑通り、打てば寄る、打てば入るという好調なプレーで60というビックスコアをマークした。ところが、2日目からは風が吹き、グリーンが硬くなる状況でスコアが伸び悩む展開に、そんな中、大会を制したのは韓国の金亨成選手。3日目にトップに立つと最終日はステディなゴルフで逃げ切りツアー3勝目を上げた。「事故が相次ぐ母国に良いニュースを届けたい」という思いで戦ったようだ。
「今年は賞金王を狙います」と昨年賞金ランキング2位の実力者は力強く宣言して大会を締めくくった。

昨年大会を大幅に上回るギャラリーが観戦した

大会に先立ち歴代ウイナー16名によるチャンピオンズマッチが行われた