トーナメントライブラリー男子 2014-11
フジサンケイクラシック
9月4日~7日 富士桜カントリー倶楽部
地上波・BS・CSで 初の大会4日間18H完全生中継
舞台を富士桜カントリー倶楽部に移して10回目の大会だが、毎年よりドラマチックな展開になるようコース改造を続け、今年もまたグリーン周りやクロスバンカーなどに手を加えていた。そして、目の前で繰り広げられるエキサイティングなシーンをゴルフファンに伝えようと、系列の地上波・BS・CSの3波を使っての国内ツアーでは史上初となる18ホール完全生中継で放送した。予選Rでは9番H~18番HをCSとBSで生中継、決勝Rは緊迫の1番H~18番Hまで全てのホールをCS・BS・地上波で、中継カメラ53台を使っての大会4日間で30時間以上の生中継となった。
会場では今年も多くのボランティアが参加し、ギャラリープラザでも地元の名物グルメや地ビールのコーナー、山梨県体育協会スポーツ振興基金や富士河口湖町青少年スポーツ振興基金に寄付されるチャリティ抽選会や大会オリジナルグッズ販売のブースなどが賑わいをみせ、ギャラリーはトーナメントをじっくりと楽しんでいた。
大会は、これまで幾度も勝利を取り逃がしてきた岩田寛選手が、土壇場で念願のツアー初優勝を果たし、喜びのウイニングランをしながら表彰式に臨んだ。
ギャラリープラザでも4日間完全生中継を楽しめた
ギャラリーの祝福を受けながらのウイニングランをする岩田選手
ANAオープンゴルフトーナメント
9月18日~21日 札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース
宮本勝昌選手が4年ぶりVに思わず嬉し涙
今年のANAオープンでは、打撃練習場横のギャラリープラザでご当地グルメを集めたグルメフェスが開催された。福岡名物の「もつ鍋」、広島名物の「汁無し担担麺」、大阪名物の「串かつ」、青森名物の「せんべい汁」、そして開催コースの札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースでしか味わえないゴルフ場名物「輪厚ラーメン」も用意されており、選手たちの練習を見ながら食も楽しむことが出来ていた。
おなじみのポケモンコーナーでは最新映画の短編上映会やポケモンキャラクターとの撮影会もあり、大人から子供まで楽しめる大会づくりとなっていた。
そしてANAオープンの名物といえば「はじめての観戦ガイドツアー」。トーナメント観戦初心者向けにプロの解説者が丁寧に楽しくトーナメントのみどころや観戦を指南してくれるガイドツアーだ。日頃、なかなか聞くことが出来ないトーナメントの裏話やプロの話題など、参加者は熱心に聴き入っていた。
競技は最終日を首位で迎えた宮本勝昌選手と谷原秀人選手が並び、プレーオフの末宮本勝昌選手がツアー通算9勝目を果たした。
日本各地の名物が並ぶギャラリープラザは賑わいをみせる
アジアパシフィックオープンゴルフ
チャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ
9月25日~28日 大利根カントリークラブ 西コース
チャリティ活動に積極的なダイヤモンドカップ
アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフは、
アジアンツアー、日本ゴルフツアー機構、日本ゴルフ協会の共同主管競技。これまでのダイヤモンドカップがアジアパシフィックオープンとしてグレードアップして、今年は20の国と地域の選手が参加した。
この大会の大きな特徴としては、チャリティ活動を大会の大きな柱に据えて、積極的
な活動を展開していること。会場内でのチャリティフォト、チャリティパター、チャリティアプローチ、チャリティバザーなどのイベントで集まったチャリティ金をジュニアゴルファーの育成、開催コースの地元地域の社会福祉活動支援、JGTOの環境保全活動「はじめの第一歩!」に寄贈している。
また、今年の開催コースである大利根カントリークラブのある坂東市から優勝副賞として「坂東市 将門米300キロ(5俵)」が提供された。大会期間中には報道関係者をはじめとして大会関係者向けにこの将門米を使ったおにぎり、豚汁などの炊き出しも行われ、好評を博した。
チャリティバザー会場
トップ杯東海クラシック
10月2日~5日 三好カントリー倶楽部 西コース
上位に韓国勢がひしめく中でS・H・キム選手が初優勝を飾る
今年も愛知県の三好カントリー倶楽部西コースで『トップ杯東海クラシック』が開催された。
今年から、地元名古屋で通信、OA機器関連を事業展開する株式会社トップが新たに特別協賛として大会をサポートする事となった。
今大会では、例年同様ギャラリー向けに「お楽しみ抽選会」・「チャリティパター」などのイベントの実施や天むすやきしめんなど地元グルメの販売を実施。ギャラリープラザは多くのギャラリーで賑わっていた。
また、大会3日目にはチャリティフォトを実施。ギャラリーの方は、お目当ての選手とツーショット写真を撮り、選手との交流を楽しんだ。
競技は、最終日台風が接近する中、全選手無事にホールアウトし、最終日5アンダー3位タイからスタートしたS・H・キム選手が逆転。通算7アンダーで念願の日本ツアー初優勝をあげた。難コース三好での優勝はS・H・キム選手には自信になったに違いない。
6アンダーの2位タイには、金亨成選手と黄重坤選手が入り、最終日5バーディー・ノーボギーのベストスコアでラウンドした池田勇太選手が通算4アンダー5位タイに入った。
なお、ベストアマを獲得したのは、通算4オーバーの31位タイでホールアウトした東北福祉大学2年の小西健太選手。
今年で45回目を迎える東海クラシック
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central
10月9日~12日 TOSHIN Golf Club Central Course
I・H・ホ選手 18年ぶりに記録更新
今年も岐阜県のTOSHIN Golf Club Central
Courseにて『TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central』が開催された。
大会には、優勝副賞が多数用意されており、名古屋トヨペット提供のプリウスや株式会社キセキから次世代の除菌消臭水『キセキクリーン』、株式会社エディオンからは
SONYの液晶テレビ『BRAVIA』、ユナイテッド航空から航空券、富加町産コシヒカリ、黒米や地酒が贈られた。
会場内のギャラリープラザではゴルフグッズや地元の名産などが多数販売されており、ギャラリーはゴルフだけでなく、ゴルフトーナメントの違った部分も楽しんでいた。
競技の方は昨年に引き続き、激しいバーディー合戦となり男子プロの高い技術がいかんなく発揮された。そんな中、I・H・ホ選手が、ツアー最多アンダー記録を更新し、28アンダーでツアー初優勝を飾った。
優勝副賞のプリウス
各社からの豪華な副賞が並ぶ
日本オープンゴルフ選手権競技
10月16日~19日 千葉カントリークラブ 梅郷コース
世界レベルのプレーに沸いた“ゴルファー日本一決定戦”
2014年度国内男子メジャー第3戦「第79回
日本オープンゴルフ選手権競技」が千葉カントリークラブ・
梅郷コースで開催された。今大会には2013年マスターズチャンピオンのアダム・スコット選手が出場し、世界のプレーを間近で見れる貴重なチャンスに昨年より約2万人増の延べ29,620人(練習日含む)ものギャラリーが詰め掛けた。マスターズチャンピオンは初日から観客を沸かせた。スタートホール378yard(Par4)でいきなりティーショットをグリーン手前まで運びギャラリーを驚かせると、最終18番607ヤード(Par5)ではセカンドショットを
2番アイアンでピン横に付ける圧巻のプレーで見る者を魅了した。
試合は最終組の最終ホールまでもつれ込む接戦となった。首位でスタートした池田勇太選手は前半を我慢のゴルフで折り返すと、サンデーバックナインに入り11番12番と連続バーディーを奪う。この時2位に3打差の逃げ切り体勢かと思われたが、14番16番でスコアを3つ落とし1打差まで迫られた。しかし前日までの貯金を活かし17番18番をパーで終えると2位で追う片山晋呉選手らに1打差の通算10アンダーで今季初勝利を挙げた。
自身通算12勝目を今年の“ゴルファー日本一”の称号とともに飾った。
世界レベルのプレーで連日大ギャラリーを引き連れたアダム・スコット選手
ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
10月23日~26日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース
今季2勝目 小田孔明選手が賞金ランク1位に返り咲く
技の裏側で、ブリヂストンオープンならではのイベントが盛り上がりを見せていた。
ブリヂストンPRブースは、新ブランドのブリヂストンゴルフのクラブやウェア、キャップやボールなど最新商品を構えたブースが印象的。
ブリヂストンゴルフ試打会では、新クラブの試打が出来ることはもちろん、同会場で新シューズのフィッティングや新ボールのフィッティングも行えるというまさに至れり尽くせりの内容で、試打会開始前から多くのギャラリーの方々が長蛇の列を作っていた。
その他にも、「大会オリジナルグッズ販売」「ブリヂストンゴルフ用品大販売会」「こども広場&ミニシアター&ディズニーゴーカート」「チャリティボールつかみ取りコーナー」「スナッグゴルフ」「チャリティパターコンテスト」「東京ディズニーリゾートスタンプラリー」など、競技以外でも楽しむことが出来るイベントが多数行われていた。
一方競技は、2位と3打差の単独首位でスタートした小田孔明選手が5バーディー・2ボギーの「68」をマークし、通算15アンダーとして5月の「関西オープンゴルフ選手権競技」以来、今季2勝目を飾った。最終日5打差の11位タイから出た藤田寛之選手が「64」と猛追して先にホールアウト。小田選手は17番でボギーをたたいて並ばれたが、最終18番でバーディーフィニッシュ。優勝賞金3000万円を獲得し、藤田選手から賞金ランクトップの座を奪った。
新クラブの試打会
最新商品が揃うブリヂストンPRブース
マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
10月30日~11月2日 ABCゴルフ倶楽部
KBCオーガスタと共同でジュニアの育成と底辺拡大を図るプロジェクトを実施
「マイナビABCチャンピオンシップ」では、テレビ朝日系列のKBC九州朝日放送とともに、ジュニアゴルファーの育成と底辺拡大を図る共同プロジェクトとして、指定の大会で上位入賞した選手に対し、各社が主催するトーナメント(マイナビABCチャンピオンシップ、アールズエバーラスティングKBCオーガスタゴルフトーナメント)の本戦出場権を与えるジュニアプロジェクトを実施している。
今年は、緑の甲子園(全国高等学校ゴルフ選手権大会夏季大会)[高校男子個人の部]優勝者の徳光祐哉選手(山口・高川学園3年)、日本ジュニアゴルフ選手権競技の優勝者の片岡尚之選手(北海道・札幌光星高2年)、サマーゴルフジュニアクラシック〔12ー18歳男子の部〕の優勝者の猪狩広大選手(茨城・ルネサンス高1年)がプロに挑戦し、中でも片岡選手はベストアマチュアに輝く活躍だった。
ジュニアプロジェクトは、2006年から行われており、現在米PGAツアーで活躍する松山英樹選手(思い出のツアー初出場の大会)や藤本佳則選手、薗田俊輔選手、川村昌弘選手など数多くのトッププロが輩出されており、ジュニアプロジェクトから将来チャンピオンが誕生することが期待される
ベストアマに輝いた片岡選手。初日に首位から1打差の好スタートを切り注目を集めた
HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦
11月6日~9日 美浦ゴルフ倶楽部
“ゴルフの楽しさを知ってほしい”多くのイベントでキッズ達が賑わう
最終日には前回大会同様、選手と地元キッズが手をつないで入場する「キッズエスコート」が行われた。最終組から5組の15人の選手達と地元・美浦村の小学校3校の5、6年生のうち、15人が晴れ舞台を味わった。
入場の際のリラックスした面持ちから、プレーが始まると真剣なまなざしで豪快なティーショットを打っていく選手の姿を見て、子供たちは別人みたいでカッコよかったと大絶賛。
選手との距離が近くなるこのようなイベントは、次世代のゴルフ振興の為にも今後も続けてほしいイベントの一つである。
なお今大会ではPGMホールディングスが大きなプロショップを構えていた。通常のツアーのギャラリープラザに併設されるショップの3〜4倍の大きさということもあり、品揃えも豊富で大勢のギャラリーの方々を魅了していた。
一方競技は、最終日2打差の首位でスタートした近藤共弘選手が、7バーディー・2ボギーでスコアを5つ伸ばし通算20アンダー、2位と4打差の圧勝で今季初優勝を飾った。
近藤選手はこの1勝で、小田孔明選手と藤田寛之選手に次ぐ賞金ランキング3位に浮上した。2位タイの16アンダーには谷原秀人選手、H・W・リュー選手、藤本佳則選手が続き、石川遼選手は通算2アンダーの52位タイで国内5連戦の初戦を終えた。
会場でしか買えない大会オリジナルグッズなど豊富な商品が並ぶPGMプロショップ
選手と子供たちが一緒に入場する「キッズエスコート」。プロゴルファーとのふれあいは一生の宝物だ