トーナメントライブラリー女子 2015-1

伊藤園レディスゴルフトーナメント

11月14日~16日 グレートアイランド倶楽部

プロ9年目で悲願の初優勝




伊藤園1
初優勝を飾り笑顔の前田陽子選手




本大会はボランティア運営に力を入れていることでも知られている。2003年に“伊藤園グリーンクラブ”が組織化されてからは「地域に根ざしたトーナメントを実現する」や「アルバイトに頼らずボランティアの力で運営する」などボランティアが主体的に、積極的に活動する体制が整い、年々参加者の輪も大きく広がっている。記念すべき第30回記念大会を迎えた今回も、延べ1,357人を越えるボランティアの方々の協力により試合は円滑に進行された。また、第30回を機に賞金総額は1億円に増額され、残り試合数も少ないこの時期、賞金女王争いや来季のシード権争いにおける本大会の重要度はより大きいものとなった。




試合は、最終日3位タイからスタートした前田陽子選手と、13位タイからスタートした大城さつき選手が通算9アンダーで並び勝負はプレーオフに持ち越された。プレーオフ2ホール目で大城選手がパーパットを外し軍配は前田選手に。プロ9年目で悲願のツアー初優勝を飾った。さらに、大会最終日には下川めぐみ選手が17番ホールでホールインワンを達成した。

大王製紙エリエールレディスオープン

11月20日~23日 エリエールゴルフクラブ

横峯さくら選手が“ミセス初V”&最年少で生涯獲得賞金10億円突破!




第33回を迎えた「大王製紙エリエールレディスオープン」は舞台を香川県のエリエールゴルフクラブに移し開催され、2015年度の出場権を得る事が出来るシード権争いや賞金女王争いも佳境を迎えた。




勝争いはもちろん、シード権争い、賞金女王争いと最後まで目が離せない展開が繰り広げられたが、一方でギャラリーイベントも盛りだくさんの内容であった。




会場内のギャラリープラザでは、大会キャラクターのエリぴょんと一緒に写真撮影が出来る他、「NHKおかあさんといっしょ」等のビデオを流した子ども遊び場も用意されており、親子で一緒に楽しむ事が出来る大会づくりとなっていた。




エリエール
大会キャラクターのエリぴょん




その他にも大会オリジナルグッズの販売や、LPGA主催による女子プロ自らがネーム入りボールやサイン色紙などのグッズを販売するチャリティ販売会が開催された。




競技は、最終日にスコアを伸ばした横峯さくら選手が逆転優勝。不動裕理選手に続く史上2人目の生涯獲得賞金10億円突破を優勝で飾った。また、アンソンジュ選手が賞金ランキング2位のイボミ選手との差を更に広げ、最終戦を残し自身3度目の賞金女王に輝いた。

LPGAツアーチャンピオンシップ
リコーカップレディスオープン

11月27日~30日 宮崎カントリークラブ

選ばれた実力者による真の女王決定戦




今年度のツアー優勝者と賞金ランキング25位までの選手など選ばれし実力者のみが出場できる本大会は、まさに女王の中の女王を決める戦いであるといえる。ディフェンディングチャンピオンの大山志保選手や既に賞金女王を決めたアンソンジュ選手をはじめ、
本大会史上初のアマチュア選手の出場となった勝みなみ選手など本年度のツアーを盛り上げたトッププレーヤーが集結し、今年最後の栄光をかけ4日間の熱戦が繰り広げられた。




練習日には、今年からの試みとして全選手を対象に1番ティーで公開インタビューを行った他、チャリティフォトサービスの実施などギャラリー向けのコンテンツも充実していた。




試合は、最終日首位と1打差の2位でスタートしたテレサ・ルー選手が穴井詩選手とのプレーオフを制し今季3勝、ツアー通算4勝目を飾った。日本女子オープンに続きメジャー2大会連続制覇となったテレサ選手。公式戦の連勝は2009年の諸見里しのぶ選手以来の快挙となった。




また、今大会を終了時点で各部門別ランキングが確定し、既に賞金女王が決定していたアン選手が平均ストロークでツアー史上最少となる70.1324を達成した。




リコーカップ2
両手に大会カップとリコーカップを輝かせるテレサ選手

日韓女子プロゴルフ対抗戦

12月6日~7日 三好カントリー倶楽部 西コース

国の威信をかけた熱い戦い




日韓女子プロゴルフ対抗戦は、今回で2012年の前回大会以来2年ぶり通算12回目の開催、日本国内では2009年の沖縄以来、5年ぶり6回目の開催となった。




日本チームからは、賞金ランキング日本人最高位の5位につけた成田美寿々選手をはじめ、公式戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を大会最年少で制した鈴木愛選手など今年最も勢いのある若手メンバーが顔を揃えたほか、大山志保選手、上田桃子選手、森田理香子選手の歴代賞金女王3人を擁し韓国を迎え撃った。




対する韓国は、ロレックスランキング1位の
朴仁妃選手を筆頭に日本ツアー賞金女王のアンソンジュ選手などアメリカ、日本、韓国と
世界で活躍するトッププレーヤー達が名を連ね、三好カントリー倶楽部・西コースを舞台に、日韓両国の威信をかけた熱い戦いが繰り広げられた。




また、ギャラリーの応援の多さも目を引いた。
国を代表する戦いなだけに、スタートティー周りで選手を待つギャラリーからは、普段のツアー以上に熱のこもった応援が送られていた。




試合は、第1ラウンドのダブルスでリードを奪った韓国が第2ラウンドのシングルスでも7勝3敗2分と勝ち越しを決め、トータルポイント25−11で優勝した。MVP賞は記者投票により韓国のキムヒョジュ選手、敢闘賞には原江里菜選手が選出された。




日韓戦-2
表彰式にて熱戦を終えた日韓両選手の集合写真

Hitachi 3Tours
Championship

12月14日 平川カントリークラブ

スタープレーヤーが集結
最強ツアー決定戦





記念すべき10回目を迎えた本大会は、試合巧者揃いのJGTOチーム、ゴルフ界のレジェンドが集結したPGAチーム、初出場4名のフレッシュなLPGAチームと、魅力ある最強プレーヤーが勢揃いし、2014年プロゴルフ界最強ツアーの称号をかけ、ツアーのファイナルに相応しい熱戦が繰り広げられた。




また、10周年記念施策として来場者先着5000名に大会10周年記念ボールをプレゼントした他、『for CHILD CHARITY』を大会テーマとした「社会貢献」・「日本ゴルフ界の更なる活性化」・「ジュニアゴルファー育成」の3つの主旨のもと難病を抱える子どもたちと選手の交流やジュニアラウンドレッスン会など豊富なイベントが催され、会場は多くの子ども連れのギャラリーで賑わっていた。




合は1stステージを1位で折り返したLPGAチームが、勢いそのままに2ndステージでもその差を守りきり逃げ切り優勝を果たした。途中JGTOチームに逆転される場面もあったLPGAチームだが、他2チームも認める“終盤での勝負強さ”が光り、通算21.5Pointで2014年度最強ツアーの称号を獲得した。




大会MVPにはダブルス、シングルスともにノーボギーでラウンドし2勝を挙げた大山志保選手が選出された。




HITACHI2
最強ツアーの称号を得たLPGAチーム