トーナメントライブラリー女子 2015-7
サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント
5月1日〜3日 鶴舞カントリー倶楽部 西コース
完全優勝、東西制覇を達成
6回目を迎えた『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』。
ギャラリープラザ内には大きなサイバーエージェントブースが設置されており、オリジナルグッズが当たる抽選会に参加できるパターゴルフゲームや、新世代トークアプリ「755」の紹介コーナーがギャラリーの関心を集めていた。
そして協賛の本間ゴルフはNEW MODEL試打会とアプローチコンテストを実施。競技を見るだけでなく、実際に打つことが出来るゴルフ好きにはたまらないイベントが数多く用意されていた。
競技の方は、申ジエ選手が初日から首位の座を守りきり完全優勝。2010年に同じ鶴舞カントリー倶楽部東コースで行われた本大会も制しており、東西で優勝の快挙を達成した。

パターゴルフゲームやガラポン抽選会が開かれた
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
5月7日〜10日 茨城ゴルフ倶楽部 東コース
韓国の新星が日本ツアー初出場初優勝
今年で43回目を迎えた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」。国内女子四大メジャーの初戦として、日本はもとより、アメリカ、韓国、台湾など各国からアスリート達が頂点を目指して集結した。
また、今年は戦いの舞台をこれまでの茨城ゴルフ倶楽部西コースから東コースに変更。2013年「日本オープン」の開催コースでもある東コースは、戦略性に富んだホールが続きより高いテクニックが要求されたが、“ワールド”の名に恥じないハイレベルなプレーで大会を盛り上げた。
毎年多くのギャラリーが訪れる本大会には、今年も延べ29,511人ものギャラリーが来場した。アクセスの良さだけでなく充実したギャラリーイベントも魅力の一つで、昨年好評だった「ワールドグルメチャンピオンシップ」は今年も引き続き開催され、世界各地のご当地グルメが多くのギャラリーの舌を唸らせた。
試合は、2014年度ロレックスランキング20位のチョンインジ選手(韓国)が2日目に首位に立つと、以降その座を譲らぬ独走劇を演じ、2位に4打差の通算12アンダーで圧勝した。日本ツアー初参戦でのメジャー大会制覇は史上初の快挙で、20歳273日での優勝は、昨年覇者の成田美寿々選手の21歳215日を更新する大会最年少優勝記録となった。

チョンインジ選手の175cmの長身から繰り出される力強いショット
ほけんの窓口レディース
5月15日〜17日 福岡カンツリー倶楽部 和白コース
安定した強さを見せ、堂々の大会2連覇
大会期間中は大きく天候が崩れることなく、3日間共に大勢のギャラリーが来場。
今大会では、ギャラリー投票での特別賞として、「ベストスマイル賞」や「ベストドレッサー賞」を実施。また、「チャリティ抽選会」や「3パットチャレンジ」など参加型のイベントが多く、ギャラリープラザは多くの人で賑わった。
競技では、最終日首位と1打差の2位でスタートしたイ・ボミ選手が6バーディーを奪い、大会コースレコードとなる通算10アンダーで見事大会2連覇を達成した。
優勝したイ・ボミ選手は今季初勝利で通算9勝目。優勝賞金の2,160万円を獲得し、賞金ランキングトップを快走。初の賞金女王へ大きく前進することなった。
イ・ボミ選手は併せて「ベストスマイル賞」と「ベストドレッサー賞」にも輝き、本人にとって記録尽くしの大会になった事は間違いないだろう。

昨年のベストスマイル賞、ベストドレッサー賞はイボミ選手と木戸選手が受賞した
中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン
5月22日〜24日 中京ゴルフ倶楽部 石野コース
吉田弓美子選手、ジョンジェウン選手のマッチレース
大会会場は主催のブリヂストンスポーツが抱えるブランド「ブリヂストンゴルフ」のPRブースや、ブリヂストンゴルフクラブの試打会、ブリヂストンゴルフシューズ試し履き会など、主催ならではのイベントが用意されていた。他にも、「梅坪駅」からギャラリーバスご利用の方に大会オリジナルキャップ(ブリヂストンのBマーク入り)のプレゼントの実施や、イベントのチャリティパターコンテストでは、成績次第でブリヂストンゴルフのキャディバッグも手に入るという、まさに「ブリヂストン主催の大会」という印象を受けた。
さらにギャラリーサービスとして、豪華賞品を当てる優勝者当てクイズや、おもちゃなどを置いて親子で遊べるスペースを用意した子供広場、ジュニアレッスン会なども行っていた。会場は例年同様多くのギャラリーが来場し、選手たちに熱い声援を送っていた。
一方競技は、11アンダー単独首位でスタートした吉田弓美子選手と9アンダーのジョンジェウン選手のマッチレースの展開。結果は通算15アンダーで吉田弓美子選手がリードを守りきり、2年ぶりの優勝、通算5勝目を挙げた。ジョンジェウン選手は1打及ばず14アンダーの2位となった。
なお、当週の主催者推薦選考会にて出場を決めた稲見萌寧選手がベストアマチュア賞に輝いた。

『豪華賞品』を目指して多くのギャラリーが参加した
リゾートトラスト レディス
5月29日〜31日 メイプルポイントゴルフクラブ
壮絶な三つ巴を制し、大会2連覇達成
1993年にスタートし、今年で23回目を迎えた「リゾートトラスト レディス」。17年ぶりに戦いの場を山梨県のメイプルポイントゴルフクラブに戻し、名匠ピート・ダイの記念碑的作品と言われる名コースを舞台に、女子プロ達の熱き戦いが繰り広げられた。天候にも恵まれ、都心部から約60分とアクセス面で利便性が良い事から、爽やかな風がそよぐ初夏の山梨には連日多くのギャラリーが訪れた。
また、本トーナメントは、昨年から最終日のパー3全ホールにLPGAツアー最高額タイのホールインワン賞800万円が懸けられる事でも知られている。アマチュアを含む達成者全員に贈呈される事もあり、最大で3,200万円を獲得出来るチャンスに、最終ラウンドのショートホールはいつも以上に熱気が溢れていた。
バーディー合戦の展開となった最終日、優勝争いはテレサ・ルー選手、申ジエ選手、吉田弓美子選手の3人に絞られた。「大会2連覇(テレサ)」対「元世界ナンバーワンプレーヤー(申)」対「2週連続優勝(吉田)」という各々のプライドを賭けた三つ巴の戦いは、勝負強さを見せたテレサ選手が最終18番のサードショットを80センチにつけるスーパーショットを放ち、勝負あり。落ち着いてウイニングパットを沈め、通算14アンダーの大会2連覇達成で幕を閉じた。

早くも今季2勝目を挙げたテレサ・ルー選手
ヨネックスレディスゴルフトーナメント
6月5日〜7日 ヨネックスカントリークラブ
昨年の雪辱を果たし9年ぶり2度目の優勝
2015年LPGAツアー第14戦「ヨネックスレディスゴルフトーナメント2015」が新潟県長岡市ヨネックスカントリークラブで開催された。ヨネックスカントリークラブに会場を移してから今年で17回目を迎え、地元との関わりによるトーナメント開催を基本理念に、毎年多くの近隣ボランティアの参加やご当地グルメのギャラリープラザ出店に力を入れている。
特に、ギャラリープラザにおいては寺泊港が近いことから、毎朝獲れたての新鮮な海の幸が届けられ、海産物においては数あるギャラリープラザの中でもトップクラスとの呼び声も高い。魚介類をふんだんに使用した弁当や浜焼きにはギャラリーのみならず選手たちもこぞって利用するほど好評を得ている。
優勝争いは、最終日最終組の大山志保選手、テレサ・ルー選手、表純子選手の3名によって最終18番までもつれ込む展開に。首位の大山選手を1打差で追うテレサ選手が先にバーディーを奪い一時は首位をとらえたが、3打目をピタリとつけていた大山選手が確実にウイニングパットを沈め今季初優勝。昨年プレーオフで涙を飲んだこの地で雪辱を果たし、ヨネックスレディスでは9年ぶり2度目の勝利でツアー通算16勝目を飾った。

見事昨年のリベンジを果たし今季初優勝を飾った大山志保選手
サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
6月11日〜14日 六甲国際ゴルフ倶楽部
社会貢献として被災地への支援を継続
「社会貢献」に力を注ぐ本トーナメントでは、1995年の阪神・淡路大震災以降2010年までは神戸市に、2011年の東日本大震災から2014年までは宮城県名取市・仙台市へと、アマプロチャリティトーナメントの参加費全額やチャリティコーナーの売り上げを震災復興のため役立てて来た。阪神・淡路大震災より20年目にあたる今年は、神戸市と宮城県名取市へと支援が実施される。
また、「地域密着型トーナメント」をコンセプトに掲げる本大会のギャラリープラザには、「たこの壺」や「お弁当の淡路屋」など地元・神戸の人気グルメが立ち並び、連日大勢のギャラリーで賑わっていた。
試合は、2011年以来4年ぶりに帰国参戦したサントリー所属の宮里藍選手に注目が集まったが、第2ラウンド終了時点で通算3オーバーとカットラインに1打及ばず予選落ちとなった。
一方、大会初日に63の自己ベストスコアでトップに立った成田美寿々選手が完全優勝で今季2勝目、ツアー通算7勝目を飾った。最終日には、イボミ選手の猛追で一時は1打差まで迫られたものの最後までその座を死守。前日の宣言通りイボミ選手の賞金レース独走に待ったをかけた。

ツアー通算7勝目で生涯獲得賞金2億円を突破
ニチレイレディス
6月19日〜21日 袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース
渋野日向子さんがツアー初出場でベストアマに輝く
ニチレイレディスを主催する株式会社ニチレイは、2012年より「文部科学大臣楯争奪 全国高等学校ゴルフ選手権春季大会」の協賛社に加わり、ゴルフ振興およびジュニアゴルファーの育成に取り組んでいます。その活動の一環として、同大会の高校女子の部優勝者と、開催地である関東地区にて昨年末に行われた「関東高等学校ゴルフ選手権冬季大会」の高校女子の部優勝者にニチレイレディスへの出場権を与え、プロと同じ舞台で経験を積めるチャンスを提供しています。
今年は関東高等学校ゴルフ選手権冬季大会優勝の大出瑞月(群馬・関東学園大付高3年)さんが関東高等学校ゴルフ連盟より派遣され、また全国高等学校ゴルフ選手権春季大会優勝の中谷安結(和歌山・慶風高3年)さんが日本高等学校ゴルフ連盟より派遣されました。さらに大会週の火曜日(6/16)に行われた主催者推薦選考会には、同じく10名の選手が派遣され、プロに混じってそのうち5名の選手が突破し、本戦への出場権を獲得しました。しかもその中の一人、渋野日向子(岡山・作陽高2年)さんがアマチュアでは唯一人本戦でも予選を通過し、見事にベストアマチュアに輝きました。
渋野さんは、試合終了後に「まさか予選を通過できるとは思ってもいなかったので、びっくりしています。ツアーに出るのは初めてで、プロの方と凄く力の差を感じました。ショットはもちろんですが、3日間のラウンドをできる体力を作らないと」と大舞台で貴重な経験をつんだようです。これからの更なる飛躍を期待しています。

主催者推薦選考会を見事突破し、本戦ではベストアマに輝いた渋野日向子さん
アース・モンダミンカップ
6月25日〜28日 カメリアヒルズカントリークラブ
徹底されたギャラリーサービス
例年ギャラリーサービスの質の高さで知られる本大会は、4回目を迎えた今年も徹底したサービスでギャラリーをもてなした。全て無料のギャラリープラザ(酒類を除く)をはじめ、18番ギャラリースタンドには観戦環境向上のため1席1席間切りされた肘掛け付の椅子が全360席設置されたほか、主催者のアース製薬の社員をはじめとするスタッフの行き届いた清掃により、場内は清潔な環境が常に保たれる徹底ぶりだった。
また、大会初日には表純子選手のスタートが成立したことで連続155試合出場となり、これまで北田瑠衣選手がもっていた最多連続出場試合数154を抜きツアー新記録を樹立。ホールアウト後には大会会長から花束が贈られ、多くの仲間たちからも祝福を受けていた。
試合は最終日、一時は10アンダーのトップタイに8人が並ぶ大混戦に。勝負はイボミ選手と李知姫選手のプレーオフ2ホール目までもつれこんだが、現賞金ランキングトップの貫禄のプレーを魅せたイボミ選手が一騎打ちを制し、通算14アンダーで今季2勝目を挙げた。
これにより、年間獲得賞金は早くも1億円を突破し、記録達成出場試合数でアンソンジュ選手の記録(15試合)に並び、記録達成日では大山志保選手の記録(8月13日)を超え史上最速となった。

大記録を達成し仲間たちに祝福される表選手