GreenKeeper’s Voice 2016-09

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樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント開催を待つ武蔵丘GCの名物ホールとして名高い17番ミドルホールG

武蔵丘ゴルフコースは1983年の開業以来、17回の女子プロトーナメントを開催し、幾多の名勝負とタイガーウッズが日本で初めてプレーしたゴルフ場として知られてます。当ゴルフ場は昨年、トーナメント開催8ヶ月前の2月よりベントグリーン改修工事を着工し、既存の芝を剥がし、床砂15cmを入替え整地し、半年前の4月15日に第4世代の007を播種、養生し、10月30日にトーナメント初日を迎えました。播種後半年でトーナメントを迎えなければならない不安のなか、スタッフ全員がトーナメントを成功させるという気持ちで一つになりました。毎日、朝夕土壌水分計で土壌内水分を計測しての水管理、病中害防除、生育状況や葉身分析値を参考に肥培管理、砂目土作業、芝刈り高の調整など行っていくなかで、35℃を超える猛暑日が続いた夏は苦労しました。発芽して間もない芝は、人間で言えば幼児のようなものなので、水は足りてるか、病気は発生してないか、栄養は足りてるかと毎日気を抜けず生育状況を慎重に観察して管理してました。夏も無事に乗り切り、トーナメントに向けて転圧ローラーなどストレスに耐えられる強い芝作りを主眼して肥培管理を行い、最後の課題であるLPGAさん設定のグリーンスピード、コンパクションを出すことが出来ました。今年はニューベント2年目なので昨年の反省を生かし、コース管理スタッフ全員が誇りと責任を持って一丸になり、参加選手には実力が発揮出来るコースコンディションを提供し、観戦に来られたギャラリーの皆様には、綺麗に仕上げたコースをご満足、感動を頂ければと思っています。最後にコース管理スタッフ、サポート協力して頂いた関係者各位に感謝しております。


武蔵丘ゴルフコース コース管理マネージャー
山口 一明