GreenKeeper’s Voice 2017-11

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大会開催時のパッティンググリーン

京和カントリー倶楽部にて開場以来初の男子トーナメント「HONMA TOURWORLD CUP」を10/5~10/8 で開催致しました。

開催が決定したのが4月であったことから、6ヶ月という短い期間でのメンテナンスとなりました。

グリーンは更新作業回数を例年より増やし、秋の長雨を想定した水捌け改善で最終は8月末にも実施しました。これで水捌けは良くなりましたが、根が思うほど張らなかったことでコンパクションが上がらずに苦労しました。それでも何とかトーメントウィークは朝夕のスケーターでコンパクションを確保。スピードは目標であった11~12.5ftまで出すことが出来ました。

フェアウェイは元々芝が薄い状況であったことから、更新作業を5月に行った後、トーナメントまでに複数回の肥料散布と刈込を進めたことで大幅に改善しました。

また、元々が2グリーンでフェアウェイが広い為、IP付近から狭く絞った分、使用していないグリーン側はかなり広い範囲でフェアウェイをラフ同様の状況とし、ラフはIPからグリーン周りまでを8月末に80ミリで刈止めを行なって大会に備え、この地区で3週続いたトーナメント会場の中では一番ラフが長かったように思いますが、芽数が少ないせいで葉が寝てしまったことが反省点です。

京和カントリー倶楽部では「コース改善」を目標に進めている中での本大会でしたので、トーナメントでは最高のクオリティーを提供するために急ピッチで改善を進めてきました。この経験を基に今後も改善を続けて行きたいと考えています。


京和カントリー倶楽部 統括グリーンキーパー
西出 勝彦