年頭所感2014 日枝理事長
私ども日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)は、本年で、23回目の新年を迎えることができました。これもひとえに主催者をはじめ、会員の皆様、そしてゴルフ関係団体、ゴルフトーナメントに携わる関係者の皆様方よりの、ご支援ご協力の賜物と、心より御礼申し上げます。
昨年の国内男女レギュラーツアーは、男子が25試合、女子が36試合開催されました。異常気象や悪天候の影響をうけた大会もありましたが、全試合無事終了し、主催者をはじめ大会関係者の方々のご努力に、心より敬意を表する次第です。男子ツアーは、ルーキーイヤーの松山英樹選手が年間を通じてその実力をいかんなく発揮し、ツアー4勝をあげ、見事、史上初のルーキー賞金王に輝きました。また、松山英樹・石川遼選手が参戦した米PGAツアーへのファンの関心が高まった1年でした。女子は、若手、中堅の有望選手が多数活躍し、選手層の厚さがみられ、森田理香子・横峯さくら選手の賞金女王争いが最終戦までもつれるなど盛り上がりをみせました。
2014年度の国内レギュラーツアーは、男子が海外での共催試合を含めて24試合予定されていますが、更なる試合数の増加と、新たな若手有望選手の台頭が望まれます。一方、女子は昨年よりさらに1試合増えて37試合の開催となり、賞金総額も過去最高の32.5億円と発表されております。プロアマにおける選手のホスピタリティも主催者の皆様にとって益々欠かせない重要な要素となっていますし、エキサイティングな試合展開の中で、トーナメント会場に足を運ぶギャラリーや、テレビの前で観戦するゴルフファンがさらに増加することを、期待しております。
海外に目を向けますと、米PGAツアーが、中国に進出して新たなツアーの立ち上げを発表するなど、積極的な動きをみせています。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、ゴルフが正式種目として採用されることが決定していますし、何よりも、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催がついに実現したのは、誠に喜ばしい限りです。海外トップ選手のプレーが間近に見られるだけでなく、ジュニアの育成、環境の整備などさまざまな面にプラスとなり、ゴルフトーナメント界の発展へ向けても、大きな目標ができたと言えましょう。
当協会は、主催者の方々とJGTO、選手会、LPGAとの調整・協議の場を定期的に設けており、より魅力的なトーナメントにするための議論も交わしております。かねてより、主催者の方々の意向を反映し、男子ツアー規程・出場資格の見直しを提議していましたが、本年度から一部改訂となり施行されます。今後も、引き続き緊密な協議を続け、活性化へ向けてのステップを踏んでいきたいと考えております。新たなトーナメントスポンサーの開拓や、国際化が進む中での日本ツアーのポジショニングなども、今後の課題となっております。
なお、2013年度GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーは、男子が、松山英樹、川村昌弘の両選手、女子が、比嘉真美子、堀奈津佳両選手に決定いたしました。受賞された選手の、今後一層の活躍を期待したいと思います。
本年も、トーナメントの更なる活性化へ向けて、会員の方々をはじめ、皆様のご意見を当協会にお寄せ頂き、私どももその実現に向けて一層努力していく所存です。引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。