年頭所感 2024
2024 ツアー開幕へ向けて…
新年明けましておめでとうございます。日本ゴルフトーナメント振興協会は、1991年の設立以来、世界中で親しまれている国際的スポーツであるゴルフを一人でも多くの人にその素晴らしさや楽しさを理解していただくために日々活動を続けております。2 0 2 3年も弊協会は、滞りなく協会運営を終えることができました。これもひとえに男女トーナメントの主催者の方々、関係者の方々の並々ならぬ努力とご支援の賜であるものと考えております。改めて心より御礼申し上げます。
昨年のゴルフ界は「新型コロナウイルス感染症に関するガイドライン」が改訂され、各トーナメントにおける本戦・プロアマ大会・前夜祭・ファンサービス等が一部の場所・状況を除き、主催者及び個人判断となりました。ようやく選手・大会関係者・ファンの方々が安心・安全にゴルフトーナメントを楽しめる、本来の姿に戻ってきたのです。選手の皆さんも多くのギャラリーの前でプレーできる喜びが、より高度なパフォーマンスの発揮につながったのではないでしょうか。
昨年も、初優勝を飾ったニューヒーロー・ヒロインが数多く誕生しました。
男子では計7名が初優勝を飾りました。平田憲聖選手が2勝。そして、ルーキーにして賞金王となった中島啓太選手は3勝を挙げる大活躍をみせ、見事GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。また、歴史あるダンロップフェニックストーナメントでアマチュア優勝を成し遂げた杉浦悠太選手にはGTPA特別賞を贈呈する事になりました。
女子では、昨年大活躍の岩井明愛選手、神谷そら選手、櫻井心那選手をはじめとする計9名が初優勝を飾りました。中でもツアーデビューを果たしたばかりの19歳、櫻井選手は、シーズン4勝を挙げる大活躍で、GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
また、長きに渡り、ゴルフ界全体の振興と発展に大きく貢献し、昨年で引退を表明されたイ ボミ選手にもGTPA特別賞を贈呈することとなりました。
海外での日本人プレーヤーの活躍に目を向ければ、男子では久常涼選手が日本人3人目の欧州ツアー覇者になりました。
女子では、畑岡奈紗選手、笹生優花選手、古江彩佳選手に続き新たに2名の選手がみごと今年度米ツアーシード権を獲得する活躍を見せました。
今年は男女ともに、海外での活躍を期待したいと思います。
そんな中、PGAツアーとLIVゴルフの「電撃統合」というゴルフ界を震撼させるニュースもありましたが、ゴルフ界の発展と未来がより良い方向に進むことを願いながら、今後の推移を見守ってまいります。
昨年の夏は「酷暑」という言葉が相応しいほどの異常気象が続きました。トーナメントを開催するには「危険な暑さ」となり、北海道でも熱中症対策が必要なほど選手・キャディー・ギャラリーへの安全配慮が大きな課題となりました。また、「悪天候」による中止で、短縮競技になる大会も発生し、その判断と変更により、主催者及び関係者の皆様には、多大なご苦労があった事と思います。自然環境への適切な判断と安全な大会運営に関しましても、今後、主催者及び各団体の皆様と一緒に、改善に向けて取り組んでまいりたいと思います。
これからも引き続き、会員の皆様やゴルフ競技団体( JGA、JG T O、J L P GA、P GA)の皆様と共に、ゴルフトーナメントの更なる活性化に向けて活動を継続してまいります。そして、主催者の皆様の立場に寄り添い、地域に根差した運営が図れるよう、ファンの満足度の拡大・安全対策に取り組みながら振興支援を継続し、弊協会の理念でもあります「ゴルフを通じて国民生活の向上に寄与する」ことに貢献してまいります。
本年も会員の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
一般社団法人 日本ゴルフトーナメント振興協会
理事長大森 壽郎