年頭所感 2025

2025 ツアー開幕へ向けて…

 新年明けましておめでとうございます。

 日本ゴルフトーナメント振興協会は、ゴルフトーナメントの振興支援を図るため、ゴルフトーナメントに関わる多くのステークホルダーの皆様と連絡調整を図り、関係機関を支援しつつ、国際的なスポーツであるゴルフを通じた我が国のスポーツ産業の振興発展並びに、国民生活の向上に寄与する為に活動しております。
 2024年も弊協会は、滞りなく協会運営を終えることができました。
 会員の皆様のご支援の賜物でございます。改めて心より御礼申し上げます。
 昨年のゴルフ界はコロナ禍の対策が一旦完全に解除され、3月のシーズンスタート時期から、本来のトーナメントの活況が各会場に戻ってまいりました。
 本戦・プロアマ大会・前夜祭・ファンサービスを通じて、ファンと選手・関係者の方々がより身近に体感できる、ゴルフならではのエンターテインメント性が実現できるようになりました。
 また昨年は、JGAが100周年を迎え、JGTO及びPGAの新会長が就任された新組織誕生の年となりました。同時に50周年を迎えることとなった歴史ある大会もあり、日本のゴルフ界における節目となった年でもあります。
 トーナメントにおいても、男女ともに新たなヒーロー・ヒロインが登場しました。男子は、初優勝3名の他、平田憲聖選手が4勝。石川遼選手が歴史ある大会史上最多4勝目・通算20勝目を逆転Vで達成しました。女子は、初優勝から8勝を挙げ大ブレークをした竹田麗央選手を含む8名の初優勝が生まれました。岩井明愛・千怜姉妹による計6勝の大活躍も強く印象に残っています。
 改めて、トーナメント開催にご理解と尽力をしていただきました主催者及び関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。
 海外での日本人の活躍に目を向けますと、松山英樹選手が、パリ五輪で日本男子ゴルフ界初の銅メダル獲得を含む、PGAツアー2勝を挙げ、GTPA特別賞を受賞されました。
 海外で活躍する女子では、笹生優花選手の「全米女子OP優勝」や、古江彩佳選手の「エビアン選手権」での逆転優勝及び日本勢初の平均ストロークNo.1「ベアトロフィー」を獲得という2 つの快挙を達成した活躍は記憶に残る成果です。
 男女ともに、日本のゴルフ界が世界レベルに達してきたことは、ゆるぎない事実として証明されました。
 昨年のGTPA広報紙「トーナメントナウ」におきましても、各大会の周年企画以外に新たに「自治体企画」と「ジュニア育成」について、取材し、コンテンツとしてご紹介させていただきました。各大会の皆様のご参考にしていただけますと幸いです。
 ここ数年来の急激な地球環境の変化による「酷暑」と「悪天候」への対策におきましては、主催者及び関係者の皆様には、毎年大変なご苦労を強いられていると思います。昨年も男女合わせて5つのツアーが悪天候による短縮競技となりました。GTPAでも、トーナメント事業委員会におきまして、「気象」におけるセミナーを実施しました。ギャラリーや選手・関係者の方々の安全を確実に担保できる大会運営に関しましても、今後、主催者及び各団体の皆様と一緒に、取り組んでいく大きな課題だと認識しております。
 今年度も、会員の皆様やゴルフ競技団体(JGA、JGTO、JLPGA、PGA)の皆様と共に、ゴルフトーナメントの更なる発展継続に向け、真摯に取り組んでまいります。本年も会員の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人 日本ゴルフトーナメント振興協会

理事長大森 壽郎