TV中継関連視察(テレビ朝日TVコンパウンド)

日本と海外の考え方の違いや、全米オープンを日本で放映するための様々な部分を、現地で指揮を執るテレビ朝日スポーツ局スポーツセンターの井上亮氏から話を聞いた。

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2015年から、ホスト局をNBCからFOXに変えたUSGA。すでに、ニューメディアと呼ばれる時代に対応しており、テレビ中継と同時にUSGAホームページでライブ映像も流すようになっている。今年の例でいえば、注目組2組と固定ホールをテレビ放送と並行して流す。すでにこれは世界では常識となっているのだが、日本はまだ理解されていない。

アメリカはライブ映像を見ている人が同時にテレビを見てくれるだろうという相乗効果を狙ってどんどんニューメディアの発展がある。

テレビ朝日のスタッフは約30人。カメラは2台。ワイヤレスでどこでも回れるような設備をUSGAが敷いてくれているので、ケーブルがあるカメラはなくてもほとんど問題はない。日本人選手の活躍する姿は日本のテレビ局にとっては全プレー必要だが、ホスト局にとっては一選手に過ぎず、スコアが崩れれば撮影しなくなる。注目組とプレーしていても松山選手の画はなくなってしまうため、テレビ朝日が独自で撮影した松山の画をフォックスのラインに入れ、前後の整合性を合わせて出していた。

中継にかかる予算の6〜7割は技術費用。機材などはレンタルで、USGAにオーダーする。USGAが抱えている中継車会社の中から1台を選んでいる。予算は円安、円高に大きく左右される。

大会主催のUSGAに大きな資金と計画性がしっかりとあることから、世界中への映像配信にも様々な対応ができることがよくわかる。

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