GTPA理事長就任にあたって⋯
2月24日に開催された一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)の定時社員総会、臨時理事会において皆様よりご推挙いただき、理事長に就任いたしました。私はこれまでGTPAにおきまして日枝久元理事長、夏目和良前理事長の下で、6年以上に亘り理事を務めさせていただきました。そしてこの度、理事長をお引き受けすることになり、私にとりまして誠に光栄であるとともに、大変な重責であると感じており、身の引き締まる思いであります。
GTPAは1991年に故鳥井道夫氏(当時サントリー(株)副社長)のご尽力で設立された団体で、ゴルフトーナメントの主催者に加え、媒体社、運営会社、広告会社等が参加されています。米国とは異なり、大多数が「スポンサードトーナメント」として成立してきた日本のゴルフトーナメントを、会員が協力して振興発展させること、そして延いては日本ゴルフ界全体の発展に寄与することを目標として参りました。ゴルフ界においてその発展の推進役を果たしているのが、国内で開催されているゴルフトーナメントであり、トーナメントの活性化やその競技水準の向上が日本のゴルフ界の成長に大きな影響を与えると考えています。GTPAは発足以来四半世紀に亘り、ゴルフトーナメントがより良いものになるべく、個別の主催者では解決できない、また自ずとその限界がある課題や取り組むべき事柄に関して、関係者の方々が力を合わせて発展解決の方向を見出すことができるよう活動を続けてきました。
さて、ゴルフ人口、ゴルフファンの減少が言われて久しい中、五輪でのゴルフ競技の復活と東京での開催、松山選手の海外での大活躍、さらには日本女子オープンに優勝し米国LPGAに挑戦している畑岡選手など、国民のゴルフに対する関心は近頃頓に高まっているように感じます。このような時期に、有望な選手が次々と現れて欲しいと思います。そして面白い試合が展開され、ギャラリーサービスも向上してくことで、国内のトーナメントが益々活発化していき、ゴルフ界が再び活況になっていくことが望まれます。この数年間がとても大事で、この期を逃すと、暫くは日本のゴルフ界が勢いを付けることは、難しいのではないかと危惧しております。この重要な時にJGTO、LPGAそしてPGA、JGAなど関係団体と緊密に協議しながら、持てる力を最大限に発揮していくことがGTPAにとってより重要な責務になって来ていると考えています。
日本のゴルフトーナメント界の振興発展とGTPAの更なる強化に向けて、全力を尽くして取り組んでいく所存でございます。会員をはじめ関係の皆さまの一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
最後になりましたが、これまでご尽力を賜りました、夏目和良前理事長に心から感謝を申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人 日本ゴルフトーナメント振興協会
理事長 石原 俊爾
1945年生まれ 東京都出身
1969年 (株)東京放送(現:(株)東京放送ホールディングス)入社
2009年 (株)東京放送ホールディングス 取締役 ・ (株)TBSテレビ 代表取締役社長
2011年 (株)東京放送ホールディングス 代表取締役社長
2016年 (株)東京放送ホールディングス ・ (株)TBSテレビ 取締役会長(現任)