TPDミーティング委員長 原江里菜選手インタビュー

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初のミーティング委員長就任
感謝の気持ちをカタチにして
更なる魅力を発信する





協会と選手の間の橋渡し、選手をまとめミーティング委員会の先頭に立ってリードする大役のバトンを引き継いだ。新ミーティング委員長としての思いを語ってもらった。

― TPDミーティング委員長を引き受けたポイントは

 年齢的にそろそろ順番が回ってくる頃だったというのもありました。普段からミーティングが行われる時によく意見も言っていましたので協会の方から声もかけていただいて今回、引き受けることになりました。

― 委員長として最初の委員会で述べようと思っていることはなんでしょう

 まず、これまでミーティング委員会としてやってきたチャリティ活動やファンサービス、イベントについてしっかりと話し合いたいというのがあります。選手全体として行うことですから皆の意見をきちんと聞きたいと思っています。それと、若い選手からもたくさん意見が出てくるように、一方的に決め付けたり否定したりしないように受け入れる体制であるということも強調したいと思っています。あとは私たちがプロアマの大切さだったり、ファンに対する対応であったり、これまで学んできたことを今の若い選手にもきちんと伝えていけたら良いと思っています。

今年のスローガンを入れ込んだ ファンサービスに配るハンカチ。 デザインや色は選手らが話し 合いで決定した。

今年のスローガンを入れ込んだファンサービスに配るハンカチ。デザインや色は選手らが話し合いで決定した。

― 若い選手に対して教えてあげたいことは

 私自身、ゴルフが大事ですし、もちろん若い選手もそうだと思いますが、一流というのは自分が働いている場所の発展を考えられる人だと認識しているので、早くそうしたことに気付いて欲しいなと思います。

― 池田勇太選手が選手会長3年目に入って頑張っていますが

 学生の時から面倒見が良くて、人のために何かをするという活動をしてくれていました。こうした大きな団体でもそうしたことを引き受けているというのは勇太先輩らしいし、凄いことだなと思いますし、私も負けずに頑張りたいと思っています。

― 今年のLPGAツアーでファンの方に注目して欲しいというところは

 若い選手やこれからの選手もたくさん出てくると思うので、そうしたフレッシュな選手に注目して欲しいですし、私たちといってもまだ10年もやっていませんが、私たちなりにしっかりとやっていますので、いろんなことが分かってきた年代の選手にも注目して欲しいと思います。

― 韓国選手や海外から来ている選手も多くなっていますが

 私たちとしては日本の文化を受け入れて一緒に戦っているメンバーはどこの国の人だからというような感覚ではいません。ただ、大会を盛り上げるという意味ではもっと日本人選手が頑張る必要があるかとは思います。

ミーティング委員長、選手としての意気込みと抱負を語る原選手

ミーティング委員長、選手としての意気込みと抱負を語る原選手

― オリンピックという目標がありますが、世界での日本人選手のレベルについては

 韓国の選手や台湾の選手など、グローバルに活躍している選手が多い中で日本人選手というのは数も限られています。ただ、それが恥ずかしいことだという認識はありません。日本で試合ができて興行として成り立っているから積極的には海外に行かない選手が多い。ですがそれは日本としては本当は誇らしいことであって、海外に出て行かないということが恥ずかしいことでもなければ世界に通用しないということでもないと思います。逆にオリンピックに出たいと言っている選手は、積極的にメジャーの試合、例えば予選会や海外の試合に挑戦する場数を踏むべきだと思います。それにロレックスランキングというのは勝ち負けは平均的には関係ありますが、その時に1番になるのは1位の選手かというと必ずしもそうではありませんし、その試合に対する調整力や、いろんな要素があると思います。あとはオリンピックに対する知識をしっかり持っている人がそれまでにどういう準備が必要でどうすれば良いかをサポートしてくれたら日本人選手も活躍できると思います。

― 今年の選手としての原江里菜について

 昨年は手応えがあって良かっただけに不安に思うこともたくさんありますが、私がやらなければいけないことは、優勝をして応援してくれているゴルフファンの方や、お世話になっているスポンサーの方に結果で感謝を伝えるということだと思っています。今年は必ず優勝したいです。