パナソニックオープン

パナソニック創業100周年を記念し、
トーナメント会場に多くのギャラリー向け企画

創業100周年を記念し、同社がスポンサードするパナソニックオープンでは、ギャラリー向けの数多くのサービスやイベントが繰り広げられた。大人から子どもまで、訪れた人すべてを楽しませたいという、ホスピタリティあふれる企画の数々を紹介しよう。

パナソニック株式会社は、1918年3月7日、松下幸之助が「松下電気器具製作所」を創設したことに始まる。それから100年の歳月を経て、電気製品の世界的トップメーカーに成長したことは周知の事実だ。

「パナソニックオープン」は、そのパナソニック株式会社が主催するトーナメント。2008年に「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ・パナソニックオープン」として、茨木カンツリー倶楽部で第1回大会が開催された。

以来、近畿地方のゴルフ場を巡回するサーキット方式で開催されてきたが、2年間の休止を経た2016年、千葉県の千葉カントリークラブに会場を移して復活した。2016年のリオデジャネイロオリンピックにゴルフが正式種目として復活したことを受け、25年以上にわたりオリンピックをサポートしてきたパナソニックが、新時代を迎えるゴルフ競技の発展に貢献することを目指してのツアー復活だった。

そして今年、創業100周年を記念し、古くから支えてくれた地元の人たちに楽しんでほしいとの思いで、5年ぶりに茨木カンツリー倶楽部に戻っての開催となった。

パナソニックオープンは、顧客を大切にするパナソニックの企業姿勢そのままに、ギャラリーを楽しませるためのさまざまなサービスやイベントを行うことでも知られている。今年の大会の主なギャラリー向けの企画を振り返ってみよう。

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1. ザ・ギャラリーホール

静かなゴルフ観戦はもう終わり!とばかりに、17番のショートホールで、グリーンDJの掛け声に合わせ、ドリンク片手にワイワイ観戦できる「ザ・ギャラリーホール」を設置した。DJは、軽快なトークでゴルフファンに人気のタケ小山さんと、フリーアナウンサー薬師寺広さん。彼らの掛け声で、ホールにいながら憧れの選手の写真を撮ることもできた。また、選手がバーディーを取ると、バーディーガールがおもちゃのバズーカで客席にタオルを打ち込むなどのサービスで盛り上がった。

2. インサイドロープツアー

各組について1組につき4名までが1番ホールから9番ホールまでを回り、ロープの内側で観戦できるツアーを実施。普段は入れないロープの内側で、憧れの選手の一挙手一投足を見ることができるツアーとなった。

3. 女子プロゴルファーと回る観戦ツアー

パナソニックオープンレディースに出場した藤崎莉歩プロ、野澤真央プロ、蛭田みな美プロ、山内日菜子プロが、女子プロならではの視点でパナソニックオープンの解説ツアーを行った。

4. ヒカリでスタンプラリー「ナイスSHOT!」

大会公式アプリをインストールしたスマートフォンを、会場内に設置された“ヒカリ”発信機にかざすとスタンプをゲットできるスタンプラリー。6つのスタンプを集めると、パナソニックオープンオリジナルグッズがプレゼントされた。他のトーナメントではスタンプを紙に押して回るスタイルが一般的だが、ここではパナソニックの最先端技術が駆使された。

5. 選手と触れあうフェアウェルパーティー

最終ラウンドの表彰式終了後、ギャラリープラザ内でパーティーを開催。来場したギャラリー、熱戦を繰り広げた選手、ボランティアスタッフなど、全員が一緒に楽しめるパーティーとなった。憧れの選手との写真撮影や、豪華プレゼントが当たるお楽しみ抽選会も開催された。

6. 新しい体験型ゴルフ観戦

ギャラリープラザにあるテント内では球体の画面に、広角レンズで撮影された17番ホールの映像が映し出され、まるでスタンドで観戦しているような気分になれるサービス。パナソニックの技術力もPRできる企画となった。

7. エスコートキッズ

スタートホールに入場する選手を子どもが手をつないでエスコート。プロゴルファーと直接触れ合える機会となった。

8. キッズエリア

小学生と中学生を対象としたキッズエリアが1番ティーグラウンドに設けられた。ティーマーク後方から、間近で選手の迫力あるティーショットを観戦することができた。

ジュニアレッスン会

パナソニックオープンレディースに出場した女子プロ選手によるジュニアレッスン会も実施された。

以上が、今年のパナソニックオープンで実施された主なギャラリー向けイベントだ。

目立つのは子どもにスポットをあてている企画だ。その狙いは、次世代を担う子どもたちにスポーツを楽しんでもらうため。そして彼らが大人になったときに、パナソニックというブランドを身近に感じてもらい、好きになってもらえたら、との考えもある。

目立つのは子どもにスポットをあてている企画だ。その狙いは、次世代を担う子どもたちにスポーツを楽しんでもらうため。そして彼らが大人になったときに、パナソニックというブランドを身近に感じてもらい、好きになってもらえたら、との考えもある。

「ゴルフを、もっと『オープン』に」のコンセプトのもと、大人も子どももそれぞれに一日中楽しめるゴルフトーナメントとしてパナソニックオープン会場には、スポーツイベントの目指すべき一つの姿が垣間見られた。

石川遼選手会長自ら発案した選手会の独自イベントも実施

今年のパナソニックオープンでは、JGT選手会の独自企画として、いくつかの新しい取り組みが行われた。いずれも、今年から選手会長を務める石川遼選手が発案したという。

一つはピンフラッグの発売だ。1枚2,000円で大会のピンフラッグを発売し、これに選手のサインを集められるというもの。アメリカのトーナメント会場などではよく行われている企画で、石川選手会長によれば「子どもたちがこれをもって駆け回り、選手にサインをしてもらっている」とのこと。選手には、積極的にサインに応じるようにと呼びかけられた。

注目選手などを対象とした「公開インタビュー」も実施された。これはギャラリープラザなどで行われ、ホールアウト直後の選手の生の声が聞けるというもの。パナソニックオープン期間中には石川選手会長のほか、池田勇太選手、星野陸也選手、武藤俊憲選手、金亨成選手らが登場。会場を大いに盛り上げた。

いずれの企画も好評で、今後も多くのトーナメント会場で行われることになりそうだ。

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ピンフラッグへのサインを求めるギャラリー

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公開インタビューを行う石川選手会長と星野選手