JGTOゴルフFAN!プロジェクト
JGTOの魅力をもっと知ってほしい!
ファン獲得への新たな試みに挑戦中
“わたしたちをもっと知ってほしい”“わたしたちをもっと応援してほしい”。そんな強い思いから、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が新しいプロジェクトを立ち上げた。プロとファンが間近で触れ合えるこの試み、男子ツアーの人気回復に大きく貢献しそうだ。
昨年9月からの準備期間を経て、今年1月より本格的に、『JGTOゴルフFAN!プロジェクト』がスタート。この活動の狙いは、「一人ひとりのプロゴルファーに、ファンがつくことで、トーナメント会場へ足を運ぶファンが増え、選手のプレーにもよい影響をおよぼし、人気も技術レベルも向上してほしい」ところにある。プロジェクトのキャプテンには、JGTO広報担当理事である佐藤信人プロが就任。本イベントに登場し、盛り上げていくクローズアップメンバーには、これからの男子ツアーを担う若手選手を多く抜擢した。
さっそく、これまでに行われたイベントの数々を紹介しよう。2〜4については、プロジェクト公式サイトにて、一般女性の参加者を募集した。
1オープニングイベント
3月23日/ジャパンゴルフフェア会場にて
プロジェクトの発表が華々しく、この日行われた。12人の男子プロが登場し、舞台中央のランウェイを歩き、活動をアピールした。司会役の佐藤信人キャプテンとのトークでは、各々の自己PRとツアーの魅力を伝えた。気軽に記念撮影に応じるなど、ファン獲得へ、「触れ合えるプロ」をさっそく実践。200人収容の会場は立ち見も出るほどの大盛況となった。
2インドアゴルフ女子会
3月30日/PGMゴルフアカデミー銀座にて
第1弾となるファンイベントには、9人のプロが参加し、28人のゴルフ女子が集結。プロ1人につき、参加者3人を担当。手振り身振りをまじえた熱心なレッスンに、参加者もプロならではのアドバイスを堪能していた。その後、チーム対抗・シュミレーションプロアマ大会を実施。約2時間半という限られた中、多くのプロとの、ふんだんなコミュニケーションに、参加者からは、楽しかった、と一様に好評を得ていた。
3プロアマ女子会
5月13日/セゴビアゴルフクラブ イン チヨダにて
プロ1人と参加者3人が1チームとなり、スクランブル方式のチーム対抗戦コンペを実施。前後半で担当プロを入れ替え、男子プロそれぞれの、迫力あるショットや、ホスピタリティを体感してもらった。他にも、一緒に昼食をしたり、写真撮影やサインに快く応じたりと、プロ自ら、何層ものファンサービスでもてなしていた。参加者は、滅多にないプロとのラウンドの機会に大満足の様子だった。
4AbemaTVツアー観戦イベント
5月29日/太平洋チャレンジトーナメントにて
これまでのレッスン会、プロアマ会を下地に、いよいよファンとして会場へ足を運んでもらうべく、観戦イベントが行われた。都心から会場まで、バスで直行できる女性にとって気軽なスタイル。タレントの黒田カントリークラブ氏が添乗し、参加者をサポートした。1名での申込者も多く、潜在的なファンの存在を感じさせた。青木功会長のインサイドロープツアーや、ホールアウト後のプロたちとの交流会など、内容の濃い、充実した1日となった。参加者からも、また企画してほしい、との声があがった。
一連のイベントを通して、キャプテンである佐藤信人理事は、「ファンの拡大を第一に考えて行っておりますが、もう1つの目的として、あまりまだ機会がない若手選手が、ファンやメディアに接することにより、いろいろな経験を積んで、将来役に立ててもらうというトレーニングとしての意味合いもあります。ゴルフの実力も当然ですが、ファンから支持され、人気があって、はじめてプロと言えます。今後もいろいろな施策を実施していきます。」とコメント。
今回は、女性をターゲットとしたイベントを展開し、新たなファン層の拡大を図った。全般的に、参加者の反応は概ね良好で、イベントの担当となった男子プロも、それに応えるべく、ホスピタリティを存分に発揮していた。プロスポーツに欠かせないファン感謝イベントが、プロゴルフ界全体としてはなかった。若手選手が、こうしたファン主体イベントのパイオニアとなることで、浸透するチャンスかもしれない。今後も、ファン獲得に骨太な改革となることを期待したい。