飛躍し続けるGTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞者達
GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーは「ゴルフトーナメント界の活性のためには若手選手の育成が重要」と1998年に創設されました。以降、今日までシーズンを通して活躍した若手選手を表彰することでエールを送ってきました。これまでの受賞選手たちの多くはトッププレーヤーへと成長し、世界へと踏み出す選手も少なくありません。最近の受賞者達のその後の活躍ぶりを紹介します。
GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー選考基準
『男子はツアープロに転向してから、女子はプロテスト合格後またはプロテスト合格者以外ではじめにTPD登録をした者でそれぞれ「最長2シーズン以内(海外ツアーを含む)、但し初年度は全試合数の三分の一以内の出場であれば、その年は含まない」且つその年度の「来季」シード権獲得者の中から」、人格面並びにマナー、エチケット、話題性、将来性を加味して選考する。』
飛躍を遂げる選出されたプレーヤーたち
過去選出された選手の多くはツアーを牽引するトッププレーヤーへと成長を見せてくれており、世界へと活動の舞台を広げる選手も出始めています。
例えば2004年の受賞者である宮里藍選手は世界を目指した先駆けといえます。宮里選手は国内14勝を挙げて2006年から米女子ツアーへ参戦し、海外通算9勝を挙げている他、世界ランキングトップの座にもついています。翌2005年に受賞している横峯さくら選手は国内ツアー23勝で、賞金女王も射止めた他、連続予選通過記録101回という群を抜く安定度を武器に、今季から米女子ツアーへと本格参戦。吉報がもたらされる日を待たれています。一方、男子では2008年
受賞の石川遼選手、2013年受賞の松山英樹選手が米ツアーに活躍の場を移しています。
2人の選手とも国内で数々の記録を塗り替えるなど強烈な印象をファンに与え、共に賞金王も経験しての渡米です。特に松山選手は昨年のメモリアルトーナメントを日本人選手として4人目、最年少で優勝を飾るというビックニュースをもたらしてくれた他、目下の米ツアーでも一目置かれるプレーヤーに成長しています。
その他、2007年受賞の上田桃子選手は同年に史上最年少で賞金女王に輝き現在、賞金ランキング5位につける健闘を見せています。また、2009年受賞者の池田勇太選手は日本タイトル2試合を含む13勝を挙げている他、3年連続で選手会会長の重責を任される人望も発揮しています。同じく同年受賞の森田理香子選手は2013年に賞金女王に輝き、実力派プレーヤーとしての存在感を増しています。2012年受賞の成田美寿々選手は今季2勝を挙げ、通算勝利数を7勝としました。特に今季2勝目となったサントリーレディスオープンは自身初となる完全優勝という確かな成長を見せつけました。昨年受賞の渡邉彩香選手はヤマハレディースオープン葛城で通算2勝目を挙げ存在感のある元気なプレーをファンに見せてくれています。
男女ツアーとも佳境に入っていく中で、競技人生で1度しかないこの栄誉を手にする選手は誰でしょうか。歴代の表彰者に続く頼もしい“ルーキー”の台頭が楽しみに待たれます。