GTPA ルーキー・オブ・ザ・イヤー とは

GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーは、
「ゴルフトーナメント界の活性化のためには若手選手の育成が重要」と考え、1998年にスタートし、シーズンを通じて活躍した若手選手を毎年表彰し、
エールを送ってきた。男女トーナメントもいよいよ後半戦に入り
本格化してくる中で、存在感を見せてくれるルーキーは誰なのか。
GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーの歴史と今を振り返る。




DSC_0689
川村昌弘選手・堀奈津佳選手




2013年度 GTPA
ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞者

松山英樹選手

松山英樹選手

比嘉真美子選手

比嘉真美子選手


TPAルーキー・オブ・ザ・イヤー選考基準
『男子はツアープロに転向してから、女子はプロテスト合格後またはプロテスト合格者以外ではじめにTPD登録をした者でそれぞれ「最長2シーズン以内(海外ツアーを含む)、但し初年度は全試合数の三分の一以内の出場であれば、その年は含まない」且つその年度の「来季」シード権獲得者の中から」、人格面並びにマナー、エチケット、将来性を加味して選考する。』





歴代の受賞者





トーナメントが活性し続けるためには次々と現れる若手選手の活躍がなければ始まらない。多くのファンを引き付け、トーナメントの活性化に繋がるからだ。そうしたことから選考基準を設け、目覚ましい活躍が見られた選手にエールを送り、自信とその後の糧にしてもらう意味も込めて1998年にGTPAルーキー・
オブ・ザ・イヤーは制定された。これまでに16回を数え、38名の新人選手を選出し、表彰してきている。受賞した選手たちはその後も期待通りの活躍を続け、現在のトーナメント界のトッププレーヤーへと成長している選手も少なくない。




昨年は松山英樹選手、川村昌弘選手、比嘉真美子選手、堀奈津佳選手の4名が功績の評価と
将来性に期待して選出され、栄誉が授けられた。4人の中では松山選手が海外の準メジャーと称されるザ・メモリアルトーナメントをプレーオフで制し、日本選手では4人目の米ツアー覇者となるなど世界の檜舞台で存在感を増している。川村選手は日程を調整しながらアジアや欧州などの試合に積極的に参戦、比嘉選手も海外参戦のチャンスには貪欲に挑戦している。堀選手は国内に腰を据えてじっくりと研鑽を積んでいる。いずれ、ポテンシャルは折り紙付きなだけに後半戦での活躍が大いに期待される。

選出されたプレーヤーは
ツアーのトッププレーヤーに

過去に選出されたプレーヤーのほとんどがめざましい活躍を見せるトッププレーヤーへと成長を見せている。例えば2004年に受賞している宮里藍選手は国内では14勝を挙げ、2006年からは米ツアーへ挑戦し海外通算9勝を挙げ、世界ランキングトップも経験し依然活躍中だ。




また翌年の2005年の受賞者となった横峯さくら選手は常に賞金ランキング上位が指定席の突出した高い安定度を誇り、2009年には賞金女王の座にもついた。




横峯選手が賞金女王の座についた2009年に受賞している森田理香子選手はその後も毎年勝利を重ねていき、ついに昨年度は賞金女王の座に上り詰めた。今季も3戦目のTポイントレディスで早々の勝利を決めるなど、賞金ランキング上位につけて後半戦に臨んでいる。12年受賞時にオリンピックで金メダルを取りたいと答えていた成田美寿々選手も今期は前半戦3勝をマークし目下、日本人トップの賞金ランキング3位につける活躍をみせ目標達成に一歩ずつ近づいている。




男子では2005年受賞の宮里優作選手、2008年の石川遼選手や2009年受賞の池田勇太選手、昨年受賞の松山英樹選手らがいる。宮里選手は昨年の最終戦で劇的なツアー初勝利を決め、今季も国内開幕戦の東建ホームメイトカップで2勝目を挙げ、後半戦へ臨む。石川選手は受賞年に17歳にして1億円を稼ぎ出し、2009年には最年少で賞金王を決めた。さらに、2010年の中日クラウンズ最終日には世界の主要ツアー最小ストロークとなる58を記録し、逆転優勝を飾るなど数々の快挙を残し現在は米ツアーに本格参戦中だ。




池田選手はこれまでにツアー11勝を挙げる活躍を見せているほか、持ち前の責任感と実行力を買われて昨年に続いて選手会長として選手会をリードしている。その他にも歴代の受賞者は現在ツアーを牽引する実力派プロとなっている。




男女ツアーも後半戦に入り、本格的な秋の陣を迎えていく。今シーズンを終える頃、選考基準を満たし、功績と将来性を評価され競技人生で1度しかない輝かしい栄誉を手中に収める選手は誰なのか。歴代の表彰者のあとに続く頼もしい“ルーキー”たちの台頭が楽しみに待たれる。